ホク家の子連れ山登り

ついに決行の日がやってきました。

梅雨時なので、天気が心配ではあったけど、

どうやらホントに７月２日は梅雨の晴れ間。

こうなったら、ホントに行くしかない（って行きたくないんかいｗ）

いや、ちょっと雨で子供をあきらめさせようかななんて

思ったりもしていたけど、富士山という超メジャー山に登れるとあって

彼ら大張り切り。

学校で高尾山に登ったお友達が自慢してきてくやしかったらしい。

今まで登った山で、高尾山よりはすごいとこいっぱいあったと思うんだけど…(ﾟ∀ﾟ；)

ま、いっか（笑）

さあ、日本一へ！

２０１６年７月２日（土）　富士山　富士宮口～日帰り　太郎次郎１０歳４年生

前日の金曜日、１８時に自宅出発。

海老名で夕食を取りました。

私以外は食べたいものを食べていたけど、

高山病に異常にビビってる私は少しでも消化のいいものをと

普段はあまり食べないきつねうどんでさらっと終了。

富士宮口に向かいました。

さあ、駐車場の状況はどうかな～

空いてました

もちろん車はたくさんあったけど、まだまだ余力いっぱい。

場所は選び放題だったので、売店と登山口が近い場所にとめました。

料金は無料です。

うちの軽自動車、後部座席フラットになるんですよ。

これで寝ても絶対快適じゃないと思って今まで車中泊したことなかったけど、

仕方がないです。シート倒しましょう。

横はZライトが二枚半、縦はさんちゃんでも足が伸ばせます。

４人頭を交互に寝てみると、なかなか快適。

これで高度順応しながらおやすみなさーい。（この時２２時、富士宮口標高２４００ｍ）


山小屋泊まるよりも私は寝れたと思います。

予定では、朝４時に起きて５時に出発する予定が、

あろうことか寝過ごしちゃったよ。４時半じゃんΣ(ﾟдﾟlll)

テントと違って、他の登山者の出発の音とか聞こえないのね、車中って。

本日のお天気はまあまあ？



でも、風がものすごく強いのが気がかりです。

少し急ぎ目に準備して、５時半いよいよ出発します




子供がトレッキングポール持ってますね。

そう、急きょアマゾンでポチっとしました。

私の分も。

今後も山でポールを使う予定は無いけど、富士山だけは別。

高山病できつくなっても、これがよりどころに少しでもなればと思ったんです。



結果的にいい仕事しました。このお値段なら３人分買っても怖くないおすすめの一品。



空にはなんだか不思議な雲が。

朝なので、調子も全然上がらずゆっくりと歩を進めます。



この時は平和でした。

そう、登りで唯一平和だったのは、この５合目～６合目のみ。

後は、ずーっと嵐でした、いろんな面で（笑）

６合目に到着

開山前だけど、雲海荘は営業していました。



富士宮５合目～山頂までの標準コースタイムは５時間１０分。

５時半に出たので、我が家は１２時までに到着すればいいんじゃないかと思っていました。

急いではいないけど、当然まだ全然疲れていないのでたいして休まずに出発。

この６合目雲海荘までは、少しトラバースっぽく登るんですが、

ここからはまっすぐ山頂に続く登りになります。

と同時に登山道の向きが変わっただけで、ものっすごい風が吹き付けてきました。

今思うと台風並みの風でしょうか。過酷な状況です(((((( ;ﾟДﾟ))))

白馬山頂から三山を縦走していた時の悪天候を彷彿させられました。

我が家、悪天候の引き出し豊富ですが、何か（笑）

もう、子供なんて飛ばされそうで、まっすぐ歩くだけで一苦労。

容赦なく、余分な体力を使わされます。

これが、開山前に登ると言うことなのでしょうか。

やっぱり今日じゃなかったか（ﾟДﾟ;）

ちょっとだけ後悔。

そのうちガスに包まれ視界もきかなくなってきた。



次の目標は新７合目の御来光山荘。

見えてるんだけど、なかなか着かない。それが富士山。

それにしても、いつも家族の中でもぶっちぎりで早い次郎が遅すぎます。

変だなと思いつつ、様子を探っていると、

予想よりも早く高山病の症状が出始めているみたい。

エー、ここで？？まだ２６００ｍ付近っすよ。

この前登った赤岳より下ですけど～？


頭痛はしない、気持ち悪くない。ただ、異常に疲れるとのこと。

そして、寒いと言って、ザックに入ってたウェアを全部着込みました。

長袖T、フリース、ウィンドストッパー、ダウンジャケット、レイン、

いらないだろうけど一応持ってきたネックウォーマーまで。

寒がりの私ですらこの時点で、ロンTにソフトシェルだけなのであきらかに異常です。


新７合目御来光山荘なんとか通過、

その後に元祖７合目だった時には、次郎キレてました（笑）

でも、幸い症状は悪化していく感じではなくほぼ横ばい。

そして、何も食べられない訳ではなくゼリー飲料等は食べられるので

引き返す決断も出来ぬまま、休憩多め、歩は激遅めで進んでいきます。

次郎っていう子は、自分の気分をぜーんぶ口に出す子なんですね。

こいつが黙ったときは、本当に具合が悪いとわかるので、

本人色んなことでキレてましたが、口がきけてるからまだ大丈夫と思ってました。

太郎だったら本当に黙っちゃうんで、よくわからなかったと思う。

そんな太郎は絶好調。一人だけでも無事で良かった。

３０００ｍ通過。我が家初めての標高までやってきました。



異常な厚着をして天をあおぐ次郎。

かわいそうに。替わってあげたいけど、お母さんは激遅次郎に付き合ってるおかげで

全然疲れもなくこれまた絶好調だったり。

ありとあらゆる言葉で次郎を励まし続けてます。

この頃から、下山者も目立って来ました。

御来光を山頂で見て戻ってきたのかな？と思って

一人に声をかけたら「天候が悪いから８合目から下りてきました」って。

大人でも下山したくなる天気だね、確かに(T∇T)　



写真撮ってもしょうがないから、写真少な目ですみません。

だって、こんな写真たくさんブログに貼ってもねぇ（笑）

とにかく風がすごい。

景色は最初からあきらめてるので、せめて風やまないかなぁ。

思いつつ８合目までやってきました。

ここまで来ると、ちょっと行けるんじゃない？って気持ちにようやくなれました。

相変わらず休憩長め、歩は遅いけど逆にそれが良かったのか、

悪化の傾向なし。今思うと、このすさまじい厚着もよかったみたいで、

冷えると高山病は悪化するらしいです。

私は何もアドバイスしてないのに勝手に厚着した次郎。野生のカン？（笑）

あと、ネットで見た呼吸方法をさんちゃんが最初にみんなに教えて、

私は１０歩歩いたら深呼吸するように声かけました。



お金がささってる門通過。

こら、取っちゃダメですよ（笑）

こういう珍しいもの見ると、若干テンション上がります。

９合目萬年雪山荘着




相変わらずの強風＆ガス。

次郎は軽度高山病

厳しい状況なのは、間違いありません。

するとここで状況が一変！

強風に乗っかって、ガスがさーっと晴れていくという奇跡が。



下界がやっと見えました。

休憩していた皆さん、大歓声！そりゃそうだ。

私たちもご機嫌で記念写真



俄然行けそうな気がしてきました。

次郎も急に持ち直し、歌まで歌ってます（笑）

そして、おにぎりやパンもかじって栄養補給も出来て

あとひとがんばり出来そうな雰囲気。

でも、歩き出すと５歩歩いて座っちゃったり、やっぱり楽ではなさそうです。

１１時１５分　９合５勺　登り始めて６時間近く経過してます



９合の次が９合５勺だったのには、次郎ぶちきれてました（笑）

この頃には、一緒のペースで登っていくパーティにも

高山病でも頑張ってる小学生として認識されており、

次郎が山室に到着する度に拍手がおこっておりました。

ハイタッチまでされたりして。マジです（笑）

山の人って優しいなぁと。

これだけでも、本当に次郎のモチベーションは保たれたと思うんです。

ありがたいです。感謝。

さあ、９合５勺からあと３０分。山頂の鳥居はハッキリ視界に入りました。

ここで、励ましてくれたパーティの方からアドバイス

鳥居は見えてるけど、焦ってはいけない。

このコースで一番急でキツいのはここから。

今までで一番ゆっくり、あまり上を見ないで歩く。

鳥居を見ながら歩くとペース上がっちゃうよ。



さあ、行きましょう。あの頂へ。

キツそうだけどゆっくりゆっくり登っていきます。



最後は自分に勝ってもらうしかないんです。

親は見守るだけ。結局それしか出来ないんだなと。

もうすぐ頂上という所で、やっぱり次郎が遅れてしまいました。

私が次郎を待っててあげようと、立ち止まったんだけど

太郎一人で急にスパートしてドンドン鳥居に近づいて行ったんです。

「え？一人で鳥居くぐっちゃうの？？」

と思った瞬間太郎は鳥居の前で座り込みました



そして、しばらく次郎を待った後、次郎が鳥居に近づき

二人同時にゴールしました。

予想外の感動的なゴールで、本当にびっくりしました。

双子育児、ここまで大変だったけど、

双子で良かったと心から思わせてくれました。



閉まってるけど、神社の前で記念写真。

家族４人全員で山頂を踏む。

とりあえずミッションクリアです。

５時３５分　富士宮登山口発

12時15分　富士山富士宮口山頂

6時間40分を登りに費やしました～

まだ下山が残ってるんですね（笑）

続く…