2015年08月03日
常念岳~大天井岳~燕岳2泊3日縦走 大天井岳編
5時間近く雨に打たれて、一の沢から常念山荘にたどり着いたホク家。
テン泊予定だったけど、全員ほとんどびしょ濡れにて、
急遽山荘泊した続きとなります。
テン泊予定だったけど、全員ほとんどびしょ濡れにて、
急遽山荘泊した続きとなります。
○○○2015年7月18日~20日 常念岳~大天井岳~燕岳縦走(テン泊山荘泊)○○○
山荘では個室のおかげでかなりゆっくりできました。
山荘ありがたや。
でも、一晩中やむことの無い雨音で
何度も目が覚めました。
一の沢の登山口を出発してから、一度も雨はやんでません
なんてこった(゚∀゚;)
このまま翌朝も雨がやまなかったら、
このまま下山もありかななんて思ったりもしてました。
大天井へ進んでしまえば、エスケープルートは無いから、
そのまま当初の予定通り、燕岳へ行くしかなくなるわけで、
いつまで降り続くか全くわからない中
そんなに歩く自信を完全に失ってました。
全ては、翌朝にかかっている!!
朝、4時。目覚ましがなりました。
さ、どうだ!!
前日と変わらぬドシャ降りじゃん(T∇T)
目の前の常念岳も全く見えません。
日の出もなにもあったもんじゃないので、
とりあえず全員二度寝。
でも、周りが起きはじめてドンドン出発して行くので、
目が覚めてしまい5時にはゆっくり朝食を取る。
縦走予定の方も、あきらめて下山する方が増えてきました。
しかし、ホク家は白馬で慌てて出発して、
稜線での天候好転を逃した苦い経験があるので、
ここは焦りません。
今日の常念岳往復&大天井岳縦走標準CTは5時間15分
8時にここを出たって十分間に合う。
無理して雨の中を出発しないで、ギリギリまで粘る作戦に出た。
松本の天気予報は晴れだったはず。
ゆっくりゆっくり出発準備を整えます。
すると、7時半を過ぎたあたりから、雨がやんできました。
そして次第にガスも取れてきて、常念岳が初めて目の前に現れたんです。
感動~
8時ちょうどだ。出発するよ~

常念岳は、山荘から30分くらいに見えるんだけど、
CT1時間あります。
結構なのぼりで、山荘でさんざんリラックスしてしまった体に
パンチが効いてました。

太郎は、こういう森林限界の頼りどころが全く無い登山道が
一番高所恐怖症にこたえるようで、ビビリまくり(゚∀゚;)

やっぱり最初に見えてたのはニセのピークだったし(´Д`)
ここは落石を起こしやすいので細心注意。
子供からも目を離せません。
そして、1時間ちょっとでやっとこ頂上。

ガスかなり多めですが、
あのドシャ降りを経験してきたので、何とも思いません(笑)
雨が降ってないだけ幸せ
それより一つもピークを踏めないんじゃないかと思った時もあり、
ここで一つ目を踏めたことはかなり感慨深かったです。
でも、まだ荷物担いで縦走するというミッションがあるので、
ゆっくりせずに、少しお菓子を食べて下山しました。

眼下に見える常念山荘と大天井岳方面。
とてもダイナミックな景色でした。

下山時には、雷鳥を期待してたんだけど、皆無。
我が家は雷鳥に縁がないのかな~
去年白馬でも1回も見られなかったしって
がっかりして山荘に着いたら、山荘前に人だかり。
もしかしてって走っていったら、まさかの雷鳥♪
しかも親子連れ~

子供はすぐにハイマツに隠れちゃったけど、
お母さんだけ激写。
いやー、この時は太郎次郎盛り上がってたな~
この後にさらなる悲劇があるとも知らずに(笑)
山荘で、デポさせてもらったザックを引き取り、
ご挨拶して改めて大天井岳へ出発。
この時は、ガスはまだ北アルプスにかなり残っており、
穂高方面はほとんど見渡せず。
もしかして、雨が降ってないのはこの常念山脈だけかなって
感じでした。
それでも、大天井岳方面はかろうじて晴れているし、
午後は少し降るかもって予報だったけど、
今日はテント張らないとねって張り切って最初の登りにとりかかりました。

この登りがまたキツイ。
さっきの常念岳を空身で登ってるので、
重量ザックが身にしみます(T△T)
振り返って常念岳も
決して天気が良いとは言えない雰囲気(笑)

登山道にたくさん生えているコマクサ
最初は写真撮りまくったりしてたけど、
その後この縦走路には無数のコマクサがあることが判明し、
誰もコマクサと言わなくなりました。
これほどコマクサが当たり前の風景ってすごい。

うーん、ガスが迫ってきている気がする。
いつも元気な次郎が座りたいと言い出した。
ちょっと様子がおかしいな~

ガスはあるけど、雨が降ってないって幸せだね。
なんて言いながら全員頑張って歩いてました。

もうすぐガスに突入なのか(゚∀三゚三∀゚)
歩き始めて1時間たったくらいだったかな。
私が先頭だったんだけど、大天井から来た人に
「あっち方面は雨が降ってるんですか?」と思わず聞きました。
すると彼は「降ってないですよ。
でも、予報では3時くらいからまた崩れるって言ってましたよね」と。
とにかく、行く先は雨ではないとわかり一安心。
しかし再び歩き始めて5分も経たないうちに雨が降ってきました。
ガスにまかれただけなんだろうと
気にしないようにしようと必死な自分。
でも、万が一ここで濡れたらシャレにならないので、
暑くもないし、一応ここで全員カッパを着ることに。
これ、いい判断でした(笑)

あまりにも前方の天気が不穏です

この後、雨がやむ事は無く、大天荘まで
降り続きましたから。
もう、全員無言。
しかも、さらなるトラブルが我が家を襲う。
少し調子悪そうだった次郎がお腹が痛いと。
高山病とかではなく、そう。
子連れ登山ではかなりの方が遭遇する、
山で大したい症候群。あれですよ。
うちもブログでは詳しく書いていませんが、
過去、この症候群に太郎は何度も襲われ、
数々の山域にて、失礼してきました(゚∀゚;)
しかし、次郎はトイレじゃないと絶対にしたくないと言い張ります。
まあ、雨も降ってるし、森林限界超えてて、基本さえぎるもの無いし、
したくない気持ちもわかりますが。
何度か、雪渓だの岩影だの提案させて頂いたんですが、
すべて却下。
とにかく先を急ぎたいと行ってまして。
夫婦で協議の上、さんちゃんは次郎とともに急ぎ、
私は次郎の荷物を持ってゆっくり行くことになりました。
緊急事態なので、仕方ありません。
そうと決まれば、さんちゃん次郎はあっという間に見えなくなります。
私は12キロの自分のザックを背負い、託された次郎の荷物6キロを前に抱っこ。
この状態であとどの位歩かないといけないんでしょうか(T∇T)
CT的にも、あと1時間は残されている感じでした。
雨、荷物、離れ離れのパーティ、次郎大丈夫だろうか。
いろんな不安要素で頭がいっぱい。
そんな中、私の視界を横切る物体。
なんと雷鳥が飛んでました。
「雷鳥って飛ぶんだ!」太郎とビックリしたんですが、
もちろん私が写真撮れるわけありません。
前から来る人、来る人「大変ね~」と言ってくれるんですが、
それに返事するだけで大変(笑)
私が足元が見えないので、太郎が前を歩いてくれて、
大きい石があるとか、ここ気をつけてとか
いろいろフォローしてくれ、前から来る人に
「あと、どれくらいですか?」と聞いてくれたり
その頼もしい後ろ姿を見ていたらもう涙が。
テン場を見つけた時も太郎が
「お母さん、テン場見えたよ。もう少しだからがんばって」と。
すると、先行してくれたさんちゃんが前からやってきて、
次郎も無事にトイレに行ったことを聞かされ、とりあえず安堵。
もう、歩けません(T∇T)
テントも無理(T∇T)
って訳で、大天荘に泊めてもらうことになりました。

全く想定外の山荘2泊目。
大天荘は大人素泊まり5900円、子供3300円
我が家18,400円お支払い。
昨日と合わせてトータル4万位。
年に1回の縦走なので、素泊まりだったらありかなーなんて
ちょっと思ってしまいました。
常念小屋に比べ、大天荘はザ山小屋な作り


このスペースで6人用だそうですが、我が家は4人で使いました。
2人で使ってる方もいたので、
やっぱりこの日も3連休の割には人が少なかったんでしょうね。
でも、ここで6人で他人と寝るのは不可能に近いと思うんですが(゚Д゚;)
自炊室は大混雑

テーブルが確保できなかったので、
我が家は自炊室の片隅でメスティン炊飯

夕飯は、いつものフリーズドライビーフシチュー。
我が家みんなこれ大好き

あ、子供はズボンが濡れちゃったので、タイツのみです。
次回から忘れずに短パン持参します(笑)
でも、天気が良ければ、やっぱりテントがいいんだよね~
そんなテン場の様子

この日も雨はやむことなく、山荘泊を後悔することは
全くありませんでした(笑)
明日は、さすがに晴れて欲しいぞ( -ェ-)
コメ閉じ中です。縦走記最後にはコメント開ける予定です。
せっかく遊びに来てくださった方々、スミマセン
山荘では個室のおかげでかなりゆっくりできました。
山荘ありがたや。
でも、一晩中やむことの無い雨音で
何度も目が覚めました。
一の沢の登山口を出発してから、一度も雨はやんでません

なんてこった(゚∀゚;)
このまま翌朝も雨がやまなかったら、
このまま下山もありかななんて思ったりもしてました。
大天井へ進んでしまえば、エスケープルートは無いから、
そのまま当初の予定通り、燕岳へ行くしかなくなるわけで、
いつまで降り続くか全くわからない中
そんなに歩く自信を完全に失ってました。
全ては、翌朝にかかっている!!
朝、4時。目覚ましがなりました。
さ、どうだ!!
前日と変わらぬドシャ降りじゃん(T∇T)
目の前の常念岳も全く見えません。
日の出もなにもあったもんじゃないので、
とりあえず全員二度寝。
でも、周りが起きはじめてドンドン出発して行くので、
目が覚めてしまい5時にはゆっくり朝食を取る。
縦走予定の方も、あきらめて下山する方が増えてきました。
しかし、ホク家は白馬で慌てて出発して、
稜線での天候好転を逃した苦い経験があるので、
ここは焦りません。
今日の常念岳往復&大天井岳縦走標準CTは5時間15分
8時にここを出たって十分間に合う。
無理して雨の中を出発しないで、ギリギリまで粘る作戦に出た。
松本の天気予報は晴れだったはず。
ゆっくりゆっくり出発準備を整えます。
すると、7時半を過ぎたあたりから、雨がやんできました。
そして次第にガスも取れてきて、常念岳が初めて目の前に現れたんです。
感動~

8時ちょうどだ。出発するよ~

常念岳は、山荘から30分くらいに見えるんだけど、
CT1時間あります。
結構なのぼりで、山荘でさんざんリラックスしてしまった体に
パンチが効いてました。

太郎は、こういう森林限界の頼りどころが全く無い登山道が
一番高所恐怖症にこたえるようで、ビビリまくり(゚∀゚;)

やっぱり最初に見えてたのはニセのピークだったし(´Д`)
ここは落石を起こしやすいので細心注意。
子供からも目を離せません。
そして、1時間ちょっとでやっとこ頂上。

ガスかなり多めですが、
あのドシャ降りを経験してきたので、何とも思いません(笑)
雨が降ってないだけ幸せ
それより一つもピークを踏めないんじゃないかと思った時もあり、
ここで一つ目を踏めたことはかなり感慨深かったです。
でも、まだ荷物担いで縦走するというミッションがあるので、
ゆっくりせずに、少しお菓子を食べて下山しました。

眼下に見える常念山荘と大天井岳方面。
とてもダイナミックな景色でした。

下山時には、雷鳥を期待してたんだけど、皆無。
我が家は雷鳥に縁がないのかな~
去年白馬でも1回も見られなかったしって
がっかりして山荘に着いたら、山荘前に人だかり。
もしかしてって走っていったら、まさかの雷鳥♪
しかも親子連れ~

子供はすぐにハイマツに隠れちゃったけど、
お母さんだけ激写。
いやー、この時は太郎次郎盛り上がってたな~
この後にさらなる悲劇があるとも知らずに(笑)
山荘で、デポさせてもらったザックを引き取り、
ご挨拶して改めて大天井岳へ出発。
この時は、ガスはまだ北アルプスにかなり残っており、
穂高方面はほとんど見渡せず。
もしかして、雨が降ってないのはこの常念山脈だけかなって
感じでした。
それでも、大天井岳方面はかろうじて晴れているし、
午後は少し降るかもって予報だったけど、
今日はテント張らないとねって張り切って最初の登りにとりかかりました。

この登りがまたキツイ。
さっきの常念岳を空身で登ってるので、
重量ザックが身にしみます(T△T)
振り返って常念岳も
決して天気が良いとは言えない雰囲気(笑)

登山道にたくさん生えているコマクサ
最初は写真撮りまくったりしてたけど、
その後この縦走路には無数のコマクサがあることが判明し、
誰もコマクサと言わなくなりました。
これほどコマクサが当たり前の風景ってすごい。

うーん、ガスが迫ってきている気がする。
いつも元気な次郎が座りたいと言い出した。
ちょっと様子がおかしいな~

ガスはあるけど、雨が降ってないって幸せだね。
なんて言いながら全員頑張って歩いてました。

もうすぐガスに突入なのか(゚∀三゚三∀゚)
歩き始めて1時間たったくらいだったかな。
私が先頭だったんだけど、大天井から来た人に
「あっち方面は雨が降ってるんですか?」と思わず聞きました。
すると彼は「降ってないですよ。
でも、予報では3時くらいからまた崩れるって言ってましたよね」と。
とにかく、行く先は雨ではないとわかり一安心。
しかし再び歩き始めて5分も経たないうちに雨が降ってきました。
ガスにまかれただけなんだろうと
気にしないようにしようと必死な自分。
でも、万が一ここで濡れたらシャレにならないので、
暑くもないし、一応ここで全員カッパを着ることに。
これ、いい判断でした(笑)

あまりにも前方の天気が不穏です

この後、雨がやむ事は無く、大天荘まで
降り続きましたから。
もう、全員無言。
しかも、さらなるトラブルが我が家を襲う。
少し調子悪そうだった次郎がお腹が痛いと。
高山病とかではなく、そう。
子連れ登山ではかなりの方が遭遇する、
山で大したい症候群。あれですよ。
うちもブログでは詳しく書いていませんが、
過去、この症候群に太郎は何度も襲われ、
数々の山域にて、失礼してきました(゚∀゚;)
しかし、次郎はトイレじゃないと絶対にしたくないと言い張ります。
まあ、雨も降ってるし、森林限界超えてて、基本さえぎるもの無いし、
したくない気持ちもわかりますが。
何度か、雪渓だの岩影だの提案させて頂いたんですが、
すべて却下。
とにかく先を急ぎたいと行ってまして。
夫婦で協議の上、さんちゃんは次郎とともに急ぎ、
私は次郎の荷物を持ってゆっくり行くことになりました。
緊急事態なので、仕方ありません。
そうと決まれば、さんちゃん次郎はあっという間に見えなくなります。
私は12キロの自分のザックを背負い、託された次郎の荷物6キロを前に抱っこ。
この状態であとどの位歩かないといけないんでしょうか(T∇T)
CT的にも、あと1時間は残されている感じでした。
雨、荷物、離れ離れのパーティ、次郎大丈夫だろうか。
いろんな不安要素で頭がいっぱい。
そんな中、私の視界を横切る物体。
なんと雷鳥が飛んでました。
「雷鳥って飛ぶんだ!」太郎とビックリしたんですが、
もちろん私が写真撮れるわけありません。
前から来る人、来る人「大変ね~」と言ってくれるんですが、
それに返事するだけで大変(笑)
私が足元が見えないので、太郎が前を歩いてくれて、
大きい石があるとか、ここ気をつけてとか
いろいろフォローしてくれ、前から来る人に
「あと、どれくらいですか?」と聞いてくれたり
その頼もしい後ろ姿を見ていたらもう涙が。
テン場を見つけた時も太郎が
「お母さん、テン場見えたよ。もう少しだからがんばって」と。
すると、先行してくれたさんちゃんが前からやってきて、
次郎も無事にトイレに行ったことを聞かされ、とりあえず安堵。
もう、歩けません(T∇T)
テントも無理(T∇T)
って訳で、大天荘に泊めてもらうことになりました。

全く想定外の山荘2泊目。
大天荘は大人素泊まり5900円、子供3300円
我が家18,400円お支払い。
昨日と合わせてトータル4万位。
年に1回の縦走なので、素泊まりだったらありかなーなんて
ちょっと思ってしまいました。
常念小屋に比べ、大天荘はザ山小屋な作り


このスペースで6人用だそうですが、我が家は4人で使いました。
2人で使ってる方もいたので、
やっぱりこの日も3連休の割には人が少なかったんでしょうね。
でも、ここで6人で他人と寝るのは不可能に近いと思うんですが(゚Д゚;)
自炊室は大混雑

テーブルが確保できなかったので、
我が家は自炊室の片隅でメスティン炊飯

夕飯は、いつものフリーズドライビーフシチュー。
我が家みんなこれ大好き

あ、子供はズボンが濡れちゃったので、タイツのみです。
次回から忘れずに短パン持参します(笑)
でも、天気が良ければ、やっぱりテントがいいんだよね~
そんなテン場の様子

この日も雨はやむことなく、山荘泊を後悔することは
全くありませんでした(笑)
明日は、さすがに晴れて欲しいぞ( -ェ-)
コメ閉じ中です。縦走記最後にはコメント開ける予定です。
せっかく遊びに来てくださった方々、スミマセン
Posted by HOKU at 00:22
│2015夏・常念岳~大天井岳~燕岳縦走