ホク家の子連れ山登り

２０１２年７月１５日（日）～１６日（月）
八ヶ岳へ初めてのテン泊山行に行ってきました。

①「桜平～オーレン小屋」はコチラ

②「オーレン小屋～根石岳」はコチラ



完全に下山のつもりで、パッキングしたザック背負って、
４人でテン場で記念撮影。

時刻は９時

この写真を撮ってくれたのは、おとなりのすのこに張っていた、
３歳男児連れたパパ。
お互い小さい子連れということで、何かと声かけあって過ごしていた。


皆さん次々に撤収していって、賑わっていたサイトもガラガラに。
もう一度、サイトチェックをしにすみずみまで歩いていたら、
硫黄岳から下りて来たおじさんに声をかけられた。

やっぱり頂上は風、ガスともにすごくて、なんのために登ったかわからなかったと
嘆いていらっしゃって。

「お天気良くなるって予報だったのに～」
なんて話をしていたら、なんとなく空が明るい。
風がちょっと静まっている？？？

おじさん達もそれに気づいたようで、
「今から登れば、いいかも知れないね～」と。

すると、私の視界に３歳児一家が硫黄岳に向けて出発するのが見えた。

行くのか（ﾟДﾟ;)

すぐさま、さんちゃんと協議。
ひともんちゃくあったけど（笑）登って見ることに決定～

【オーレン小屋～硫黄岳】

そうとなれば、大型ザックはいったんすのこにデポ。
行動食と水、レインだけ用意。

9:20　赤岩の頭経由で登山開始！

でも、子供達には下山を伝えてしまってるから、
またこれから登るなんて言ったら、どうなることやら(ノД｀)

硫黄岳までコースタイムで１時間４０分
夏沢峠を経由するルートより２０分タイムが長い。
最初は、昨日同様樹林帯
　



わ～ヽ(；´Д｀)ﾉまた次郎がグズりそう～
と思ったが、ガシガシ進む。


太郎も全くグズ言わず、力強い登り


え、どうしたの？(´ﾟωﾟ)（笑）

子供と一緒に山に登りはじめて、約１年半。
この、何も言わずとも登ってくれて、親よりがんばっている姿を
何度か目撃しました。

谷川岳、大菩薩嶺、丹沢表尾根縦走…
その時こそ、本当にいい景色が拝め、最高の登山になっているんだよね。
子供って、そういう不思議な本能が装備されているのかもしれない。

昨日は、さんざんグズってあの天気だったし～（笑）

でも、下山してくる人に聞くと、やっぱり上はひどい風＆ガス。
昨日の様子となんら変わりないみたい(。TωT)
でも、子供が頑張ってるから、稜線までは出て見ようとひたすら登る。


樹林がハイマツに変わってきましたよ。
え、空が本当に明るいけど～。



１０：２４　赤岩の頭着
なんと、コースタイムを１６分短縮！

やれば、できるんじゃん(ﾟ∀ﾟ；)



するとガスがサササーと晴れていき、下界が少し見えてきました。

正面を見たら、この景色！

横岳、赤岳だ～

すごい、すごーい。

大人も、子供も大盛り上がりのお祭り騒ぎ（笑）

そう、ちょうど天候が回復してきた時間だったみたい。
天は見方してくれました

でも、見えたかと思うと、またガスがさささーとかかって見えなくなる。
この繰り返し。
よし、早いところ硫黄岳行っちゃおう！あと、登り２０分。

目指す硫黄岳方面



ケルンって何のためにあるのか、本日わかりました（笑）



赤岩の頭～硫黄岳は、ガレてて高度感もあります。
危険箇所も無いことはない。
はっきり言うと、ある（笑）



さっきまで風裏でほとんど風を感じなかったのが、高度を上げると共に
すごくなってきた。

風に太郎ビビる。
北風小僧のかんたろう、がんばれ！


そして、いよいよ山頂～





って、オイ。そこ～（笑）

リアルに山頂で最初に撮った写真がこれ(´Д｀)
風にびびった太郎は真っ先にこの室へ逃げ込んだ。
お前はどんだけびびりなのだ(ノД｀)

気を取り直して～
１０：４８　八ヶ岳の八峰の一つ、硫黄岳登頂

防寒のため、地味目なウェアリングでお送りしております（笑）

あきらめていた爆裂火口もこのとおり

写真で見るとたいしたことないけど、
実際見るとすごい迫力です。
吸い込まれそう。長く見ていられません。

あの３歳児も登ってきました。（途中で抜かしてた）
危険箇所はお父さんがおんぶしたみたいです。
でも、３歳でここまで来るってすごいと思う。

あ、もえここ家のkokoちゃんも３歳で登ってます。
おんぶなしで（笑）すごいよね。

山頂では、またしばらくガスってしまい、展望がきいたり、きかなかったり。
風が無ければのんびりしたいけど、
とにかく風がすごいので、夏沢峠経由で下山することにしました。

11:10 下山開始

このコース大失敗。
爆裂火口を右に見て下るんだけど、風がすごくて高度感たっぷり
素直に来た道をピストンすれば良かった。
風向きにもよるけど、赤岩の頭経由の方が樹林帯が多く安心です。


高度を下げるとともに、天候も回復。
昨日登り損ねた天狗岳がよーくみえます。
次はあそこまで行くぞ～。



15:50 夏沢峠　ヒュッテ夏沢到着



夏沢峠は夏でした



グラナイトキッズ１０は親のアタックザックにもなります。
って小さいって(；´Д｀)



天気が良くて気持ちいい～
オーレン小屋までは、トレランばり（笑）



梅雨明けですかね


１２：２０　オーレン小屋着
お疲れ～

お腹ペコペコ。
持ってきた最後の食事、お湯で煮るだけペスカトーレを
テン場で作って食べる。

相当おいしかったです。

【オーレン小屋～桜平】

１３：３６　下山開始。
皆さん良く言うけど、食べ物、飲み物減ってるはずなのに、
ザックは軽くならない不思議（笑）


重いザックは下りの方が体に負担がかかる…
身をもって体感。

次回の山は下りが長いけど、大丈夫だろうか

14:25 夏沢鉱泉でまた３歳児に会った！
ジャージ上下がかわいい。


いろんなところにテン泊しているようで、
アドレスくらい聞けばよかった～。
もし、このブログを見てたら、ご連絡下さい。

二人のおしゃべりが止まりません。
本日は終始ご機嫌



14:57 桜平到着　本当に本当にお疲れ様。



６歳双子を連れて、初めてのテン泊山行。
初日はどうなることかと思ったけど、
二日目に奇跡の登頂、展望のオマケつき。
梅雨明けを山でむかえて、自然の怖さも知りました。
いろんな意味で、すべてが珠玉の思い出です。

いかし、あきらめかかってた硫黄岳に登れるとは。
ホク家、持ってるな（笑）


おしまい