---2016年8月10日~14日 上高地~槍ヶ岳~双六小屋~笠ヶ岳~新穂高---
1日目(上高地ー横尾)のレポはこちら
2日目(横尾ー殺生ヒュッテ)のレポはこちら
3日目(殺生ヒュッテー槍ヶ岳ー双六小屋)レポはこちら
前日、槍ヶ岳に登り、西鎌尾根で双六小屋へとやってきました。
この時点で行程半分といったところでしょうか。
まだまだ旅は続きます。
本日は双六小屋から笠ヶ岳に向かいます。
CTは5時時間ほどですが、きっと7時間位かかるんじゃないかなと思われます。
北アルプスの山と高原地図のCTは厳しいと
今回の旅でいろんな方から聞いた言葉なのですが、
そもそもこのCTとは小屋泊をする40~50歳の登山経験者を想定しているので、
テン泊で子連れの我が家は+1~2時間は見たほうが良さそうです。
ま、子連れをマイナス要素としてカウントしましたが、
主に遅い原因は親だったりしているのですが(笑)
前はCT通りに歩けたかどうかって気にしていたんだけど
別に誰かに報告するわけでもなく(ブログはやってるけど)
日没までにテン場に着けば何も問題がないし、
逆にCT気にして急ぐことが、せっかく山に来ているのに
「いいことなんだろうか?」と思うようになってきました。
景色を楽しみ、不便を克服し、苦しい時間も家族で共有する。
これが私の山の楽しみ方。
でもね、子供たちの意識は少し違うかも。
特に次郎はトレランがかっこいいと思い始めているようで、
早く行きたがる( ´Д`)=3
まあ、もう少し大きくなったらそれは二人でやってくれ。
それもまた、山の楽しみ方の一つだと思うので
さあ、笠ヶ岳へ向けて出発。
双六小屋を出たのは6時を少し過ぎていました。
昨日からのガスが晴れず、ここに着いてから出発するまで
あまりいい景色は拝めずに出発するはめに。
朝食は、尾西のアルファ米を作って食べ
残りは行動食にそれぞれが持ちました。
あとは味噌汁。山で味噌汁っておいしいね~。
アマノ食品のフリーズドライが有名だけど、最近永谷園でもフリーズドライの
ラインンナップが豊富で、お味もおいしいです♪
下の三種は特におすすめ~
永谷園は麻婆茄子丼や親子丼のFDも出していて、
アマノを強く意識する姿勢を感じます(笑)
おしるこみたいなのも美味しそう。
永谷園の話をしているうちに、双六テン場が少しづづ明るくなっていき
ガスがさーっと下に下りていき、笠ヶ岳登場
そして、稜線はすっかり晴れ渡り
左を見れば槍ヶ岳
なんて、贅沢な景色なんでしょ。
昨日登った槍を見ながら、今日登る笠ヶ岳も拝む。
本当は槍だけでいっぱいいっぱいかなと思ったんだけど、
思い切って笠ヶ岳までにしてよかった。
黒部五郎とか、水晶とかも考えたけど、さらに奥に行く勇気も無かったし
笠ヶ岳なら笠新道登らなくても行けるからいいじゃん!って思ったんだけど
我ながら本当好プラン(笑)
チングルマの綿毛が、朝露に濡れて可愛かったです。
晴れたので、ご機嫌で弓折乗越までやってきました。
鏡平から登ってきた方々がしんどそうな顔で、座っています(+_+)
我が家も少し休憩中、お隣に座ったご夫婦が
子供たちがたくさん荷物をもっていることを褒めてくださって、
塩分チャージ飴をたくさんくれました。
これ、子供たちが大好きなので遠慮無く頂きました。
4日目になると、我が家の行動食もかなり品薄だったので助かります。
そうそう、今日は笠ヶ岳まで小屋も水場も無いので、全く補給できないんです。
水が欠乏し始めた昨日の反省から、さらに飲み物を双六小屋で追加してきたので、
荷物がさらに重量感増してます(T∇T)
昼食用にサーモスのお湯もフルで持ってるし。
もう、重いんだか、軽いんだか感覚もよくわかりませんでした(笑)
行きましょう。まずは一旦下りていきます。
そして、目の前にある山を登るんだろうな。
そうなんだろうなと確信しながら歩きます(笑)
目の前にある山=大ノマ岳
結構な難敵(゚∀゚;)
そして、いくつかのアップダウンを繰りかえし、秩父平までやって来ました。
ここまで、地図で見るとあっという間に来れそうだけど、
とっても大変でした
ここで大休憩。荷物が重いので、早いけどお昼食べちゃおうと。
そもそも、山って4時くらいに起きて19時には寝ているわけだから
お昼も必然的に早くなると思うんだけど、我が家だいたい10時~11時位に食べてる事が多い。
この時も10時半w
サタケマジックライスカルボナーラ4人分作ります。
縦走4日目、暑い。小屋ナシ。水ナシ。他に何も思いつきませんでした。
サタケ様。いつもお世話になっております。
食べて少し落ち着きました。
ここで笠から来て休憩している人たちと情報交換。
笠新道はとにかくめっちゃ辛かったと。
最初から最後まで緩急つけずに急だけだったって(゚∀゚;)
だから、笠新道を下りるのがいやだから、一旦双六行って泊まって
明日帰りますと。
地図見るとわかるけど、笠新道を通らないで弓折乗越から来るルートって
結構遠回り。
なのに、笠新道からの下山が嫌で稜線で帰るって言う方たちをたくさん見ました。
我が家翌日の下山は笠新道を予定しているけど大丈夫だろうか。
でも、弓折からのルートも相当辛いよ。アップダウン結構キツイし距離もあるしさ。
下りオンリーで距離短い笠新道のが楽でしょ。って思うけど、下りが嫌いな人って多いんですよね。
人それぞれです。
もう少し、笠へ向かって縮めて行きましょう。
この頃には大分ガスが上がってきちゃいました。
疲れたなー。率直な意見(笑)
そんな頃に現れた笠新道との分岐。抜戸岳です。
ここまで来たら、地図上ではあと1時間10分。
双六から来た人が、ここでザックをデポして笠ヶ岳にピストンしていました。
(先で空身の方に何人かすれ違った)
がんばって、歩きましょう。
ここは切り通しなんでしょうか。
自然に出来たのかな?
先が見えそうで見えない…
見えると、テンション上がるのか、下がるのか。
って思ってたら、ガスが晴れてきて
あれが笠ヶ岳と笠ヶ岳山荘!
もうすぐじゃん!!
そして、テン場到着~
テン場13時15分
まだ笠新道の人たちよりは早かったのかテン場の埋まり具合は
半分未満かな。
うちらのテントが張れる一等地がぽっこり空いていたので、
設営完了。この4日間の間で地面は一番最高のテン場でした。
でも、まだ仕事が残ってます。
そう、この笠ヶ岳テン場は小屋より10分下。
小屋までは10分登らないといけないのです。
ガスっているから、笠ヶ岳頂上は今じゃない感じ。
でも今日は小屋に夕食を頼まないといけなくて、
事前に電話した時は「当日早めに言ってもらえれば食べられます」と
言われていたので、今行く必要を感じます。トイレも行きたいし。
さんちゃんは、少し足が痛いから休みたいって言うので、
私と子供たちとで小屋に行くことにしました。
こんなガレ場を10分登ります。
テン場で飲んじゃってたお兄さんたち、大丈夫なんだろうか?
ちなみにテン場に水場はあったけど枯れていて、トイレは小屋しかありません。
うちらは、ありったけの水ボトルを持って水汲みも兼ねて行きました。
水汲みだけでは、気安く小屋に行けないのでトイレその他の用事の時に必ずプラティパス要持参
笠ヶ岳山荘へ到着。
太郎はトイレへ直行(笑)
受付で、小屋の料金800円×4人を支払う。
そして夕食も5時45分の回で無事予約。
夕食2200円×4=8800円から子供だからと1000円引いてくれました。
そして、子供たちにご褒美にコーラ1本買ってやろうと「あとコーラ」
って言ったら、小屋番さんが「君はなににする?」って双子のもう一人に聞きました。
「いや二人で1本でいいし」って心で思ったんだけど(笑)
「あ、じゃあ次郎どうする?キリンレモン?」って言ったら「うん」というので
2本お買い上げ(゚∀゚;)
と思ったら「はい。これは頑張った二人にプレゼント。
大きくなったら、また絶対笠ヶ岳に来てね。」って2本くれました。
この素敵なサービスに双子も私も大感激。
双子は「大人になったら、また来ないといけないな」とか本気で言ってた。
いや、来てよ絶対。忘れるなよ。その時は笠新道トレランでね(笑)
小屋でジュースで一服してテントに戻ってからの大富豪。
そろそろ、夕飯に行こうと小屋まで再び歩いてからの待ち時間大富豪。
そして、お待ちかねの小屋めし~
唐揚げに、さわらの塩焼き。お野菜!果物まで。味噌汁、ご飯食べ放題。
カレーや牛丼続きだったので、これは本当においしかった。
2200円でも問題ない。
うちらが周囲の誰よりもがっついてました。山に入って4日目だからね(笑)
食後外に出たら、笠ヶ岳のガス晴れてました。
今から登ろうかって言ってたんだけど、数名サンダルで来てしまっており、
まあ、明日登ればいいかってやめました。
そう言えば、頂上まだだからね(笑)
今日はテン場に戻りまーす。
さあ、明日はいよいよ旅の終わり。
笠ヶ岳の頂上行って、笠新道で下ります。
そろそろ本気でお風呂に入りたい。
現代人の限界値はココらへんなのか(笑)
続く
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4日目(双六小屋-笠ヶ岳山荘)レポはこちら
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